茶は中国では紀元前から、また我が国では約1200年も前から飲用に供されています。
1211年、栄西禅師の著した「喫茶養生記」冒頭に『茶は養生の仙薬なり、延齢の奇術なり。山谷これを生ずれば、その地、神霊なり。人倫これを採れば、その人長寿なり』とあり、また後半の部分に『種々の薬は各々一種の病の薬なり、茶は万病の薬となる』として、茶は不老長寿のための「仙薬」であると述べられています。
仙薬として注目され続けてきたのは、その葉に、他の植物にはあまり存在しないカフェインとカテキン類が多量に含まれていること、そしてそれらが共に湯で良く抽出されることに基づいています。 |